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横須賀・大矢部、三浦氏の清雲寺


横須賀市 大矢部にある、清雲寺を訪ねてきました。


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清雲寺の本堂裏には、三浦為通、三浦為継、三浦義継、
三浦氏3代の墓が祀られています。

もともと清雲寺には、三浦氏の2代目・為継の墓と伝わる五輪塔がありました。

為通(初代)、義継(3代)のものは、いまは廃寺となった円通寺の裏山にあり、
1939年に、この清雲寺へ移してきたそうです。

三浦為通は、関東平氏の流れをくみ、
1063年に源義家により三浦の地を賜り、衣笠城を築いた武将である。
(横須賀市教育委員会の説明板より)





上の地図にマークをしたのが、清雲寺です。
横須賀市の内陸部に位置する 「 大矢部 」 のエリアにあります。

地図を広げていくと、西側に横浜横須賀道路の衣笠ICが、
東側には佐原ICが見えてきます。

この2つのインターチェンジの間のあたり、矢部川が流れる一帯が、
おおむね、大矢部のエリアに該当します。

大矢部は、平安時代から鎌倉時代にかけて、
三浦半島の豪族・三浦氏が本拠としていた場所で、

いまも、三浦氏にゆかりのある神社やお寺、史跡が、
大矢部のあちこちに点在しているんです。


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本堂にて、お参りをしました。
三浦氏3代の墓は、立入禁止ぽかったので、遠慮した。

説明板では、三浦為通は、源義家により三浦の地を賜った、となっていたけど、
ウィキペディアでは、義家ではなく、その父・源頼義から賜ったとなってます。

「三浦氏」 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2016年4月11日 (月) 01:06
URL: http://ja.wikipedia.org/wiki/三浦氏


源頼義は、頼朝の5代前の先祖にあたる人物で、
関東の房総において起こった平忠常の乱 (1028 - 1031) を、父・源頼信とともに平定し、

その功績から、小一条院敦明親王 (あつあきら) の判官代として勤仕するようになった。
側近として重用され、1036年には、相模守に任ぜられています。

「源頼義」 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2016年5月9日 (月) 02:21
URL: http://ja.wikipedia.org/wiki/源頼義



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三浦氏が拠点とした相模国 三崎荘は、摂関家の荘園なのですが、
もともとは、小一条院敦明親王の娘・冷泉宮儇子内親王 (けんし) に寄進されていたそうです。

三浦氏は、為通の父・平忠通のころに河内源氏との関係を結んでおり、

そのことが、小一条院・冷泉宮の領として、源頼義が仲介し、三浦氏が現地管理者となった、
三崎荘の成立関係につながるんだと思う。

「平忠通」 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2013年10月27日 (日) 09:46
URL: http://ja.wikipedia.org/wiki/平忠通


また、同じ時期に、源頼義に家人として仕えていた佐伯経資が、
頼義が相模守となった際 (1036年) に、その目代 (代理人) となって相模国へ下向していて、
それが波多野氏と波多野荘 (秦野市) のはじまり、とされています。

「波多野氏」 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2016年4月17日 (日) 05:59
URL: http://ja.wikipedia.org/wiki/波多野氏


三浦氏は、祖先とされる平良文から、三浦為通までの系図がグチャグチャっとしているんだけど、
平忠通という人物のことが詳しく分かってくると、
三浦氏の初期の時代について、より正確に理解できるようになるのかも。


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もしも三浦氏が、波多野氏のように京都的性格をもつ一族だったとしたら、
武骨な感じのする三浦氏のイメージが、ずいぶんと変わってくるような気がする。

のちの時代に、源義朝(頼朝の父)は、
三浦氏とのあいだに長男・義平を、波多野氏とのあいだに次男・朝長を儲けていますが、
このことも、源頼義の時代の、それぞれの関係と大きな繋がりがありそう。

ただ、源頼義の相模守在任は、1036年頃のことで、
三浦為通が三浦の地を賜ったのは、1063年。

この20年ほどの開きは、一体どういうことなんだろう?
三崎庄と、「 三浦の地 」 って、別々の場所なのかな?


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桜の花の散りぎわに訪ねた清雲寺。

青い空と、流れる雲、お寺の名前を表現するような、
4月の午後の時間を過ごしました。

大矢部の町で、ひときわ気持ちが良い境内です。


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(アクセス)
最寄り駅は、JR横須賀線の衣笠駅、または、京急の北久里浜駅なのですが、
どちらから歩いても、30分ほどの距離があります。

JR横須賀駅、または、京急の横須賀中央駅から、京浜急行バスに乗り、
衣笠城址バス停で下車すると、そこから徒歩10分ほど。






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 三浦氏 御家人 鎌倉幕府 神奈川のお寺 源義朝 頼朝

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