FOR A WALK

in the landscape

実を結ぶのは、花の散るあと




やさしく我の生くる日に
やさしく我の瞳を転ず
ひとみを転ずうみのうへ
ひとみを転ずきみのうへ
またもろもろの魚鳥のうへ
われのあかるき美しき
われのするどきいぢらしき
われの額とわれの脣
われの心とわれの胸
われの思は遠くして
われの愁はいや深し
われのみひとりしみじみと
われのみひとり血をながす


萩原朔太郎 「自画像」
習作集第九巻(『萩原朔太郎全集第二巻』 筑摩書房)より




PB002163



30年来の腐った心棒をぽっきり折って、
新しい芽を育てようと努力してきたこの一年。

心のなかの平原が、
あまりにも空っぽのすっからかんになり、

不安の日々に疲れたこともあったのですが、
土を耕すことをやめなかった。

この春、白梅はいつもより多くの花を咲かせ、
冥界からの懐かしい光に照らされていた。

実を結ぶのは、花の散るあと。







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 萩原朔太郎

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